川栄李奈、映画初主演で決断を振り返る。「AKBの枠を超えてもっとお芝居をしたいと思った」《公式》

大塚和成です!!


川栄李奈、映画初主演で決断を振り返る。「AKBの枠を超えてもっとお芝居をしたいと思った」

川栄李奈さん

 ワイナリーへの研修を夢見ていた農大に通うヒロイン・詩織が、しぶしぶ広島の老舗酒蔵に行くことになり、次第に成長を遂げていく映画『恋のしずく』。本作で映画初主演を飾った川栄李奈さんに、作品についてはもとより、AKB48所属のアイドルから女優へと転身した決断についても聞きました。

◆初主演作でキャストと親戚のように仲良く

――意外ですが、映画初主演作ですね。

川栄:台本を見て、とにかくセリフが多いなと思いました。撮影のスケジュールも朝から夜までびっしりで、これが主役かと(笑)。もちろん嬉しかったですけど、でも「私が主役なんて、誰も観ないですよ。(興行)成績とか大丈夫ですか?」と言っていたら、「はいはい、そういうのはいいから。これは地域映画だから」と言われました(笑)。

――広島の酒蔵でロケをされたとか。

川栄:広島の西条で1カ月弱過ごしました。酒蔵で酒造りを体験させていただき、とても新鮮でした。実はその酒蔵が、豪雨の被害に遭っているんです。この映画には西条のとてもキレイな景色が詰まっています。復興の映画としても足を運んでいただけたらと思います。

――長期ロケということで、共演者の方たちと過ごす時間も長かったかと。

川栄:酒蔵のあるお宅が控室で、小さなこたつのある部屋でみんな一緒にお昼ご飯を食べていたんです。お正月に地元に親戚が集まったみたいな空気で、本当にみなさんと仲良くなれました。私が演じた詩織は普通の女の子で、キャラクターが立っているわけでもないのですが、周りのキャストの方に巻き込んでもらって、詩織というコを作ってもらえたと思っています。

◆大杉漣、光石研らバイプレイヤーからの影響

――大杉漣さんとも共演されました。

川栄:大先輩ですが、誰隔てなく接してくださいました。クランクアップしたときに「川栄さんとはまた共演すると思うから」と言っていただいたんです。この作品も、ご覧になられていないと思うので、とても残念ですが、そう言っていただけてすごく嬉しいですし、素晴らしい役者さんと共演できてありがたいことだと思っています。

――詩織は日本酒との出会いで自分の道を見つけていきます。川栄さんに影響を与えた出会いを教えてください。

川栄:光石研さんがとても好きで、光石さんと一緒にお芝居ができたときに、本当にありがたいと感じました。大杉さんもそうですが、バイプレイヤーと言われる方が、どうしてこんなにも作品に出ているのだろうと思ったとき、お芝居の上手さは当然ですが、人への挨拶や礼儀といった、まず人として素晴らしい方たちだから、お仕事が続くのだと実感しました。私もそういう人でありたいと思っています。

◆自分が後悔しないために

――川栄さんは、若くしてAKB48卒業という大きな決断をされました。仕事や私生活など、決断に迷っている同世代の女性に向けて、川栄さんの最後の一押しはなんだったのか教えていただけますか?

川栄:AKBを辞めたときもそうですが、友達に言われた「自分が後悔しないほうを選んだほうがいいよ」という言葉がとても大きく響きました。どちらを選択したら後悔しないか、とても考えましたね。行動したいと思っているのなら、動いたほうがいいと私は思います。

――女優という仕事には、もともと憧れがあったのでしょうか。それとも演じてみたら楽しかった?

川栄:演じてみたら、ですね。AKB時代に演技をして楽しいなと感じて、それから何度かAKBの枠ではないドラマに出させていただくようになり、芝居をしたいんだと実感しました。そしてAKBの枠を超えてもっとお芝居をしたいと思うようになったんです。

――30代、40代に向けて、目標はありますか?

川栄:今はまだ若いので、色々なことを吸収して勉強する時期だと思っています。だから先のことはまだ考えていませんが、でもいろいろ引き出しができていって、自分のなかに表現できるものがたまっていったら、また主演もやらせていただけたらと思います。

――最後に読者に向けて、映画公開へのメッセージをお願いします。

川栄:まずはお酒の魅力がすごく詰まった作品だと思いますし、観終わったあとに、めちゃくちゃおもしろかったと興奮するというより、すごくほっこりして、しみじみよかったなと思えるような作品になっていると思います。

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 まだ23歳の川栄さんですが、とても落ち着いたしっかりした女性という印象でした。バイプレイヤーの大杉さんや光石さんとの共演で、お芝居の上手さはもちろん、「まずは人としての挨拶や礼儀が大切」と感じたという川栄さん。そうしたことに影響を受けたという川栄さんもステキだと思います。

<文・写真/望月ふみ>

(C) 2018「恋のしずく」製作委員会

【望月ふみ】

70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。

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